― 高齢者の長寿を祝福 ―
出雲市総合社会福祉大会が、大社文化プレイスうらら館において、約600名の参加者のもと、盛大に開催されました。大会では、福祉関係者と市民が一堂に会し、今後の福祉活動への一層の努力を誓い合い、併せて永年にわたり社会に尽くしてこられた高齢者の長寿をお祝いするとともに、社会福祉や地域活動に功績のあった方々の表彰がありました。
今年の市内在住の最高齢者は塩冶地区にお住いの107歳の方で、新百歳は73名、米寿をお迎えになった方は1,228名となっており、それぞれ祝い品が贈呈されました。また、長年にわたり功績があった方および団体に対し、社会福祉協議会会長表彰、高齢者クラブ連合会会長表彰がありました。
続いて、「ボトムアップの地域づくりと健康づくり」と題し、出雲保険所の牧野由美子所長による講演会がありました。講演では、高齢者にとって、脳卒中予防、フレイル予防、認知症予防の3つの予防が大切であるとの話がありました。脳卒中は特に高齢者の発症率が高く、血圧を定期的に測り、減塩に取り組むことが重要と説明がありました。フレイルとは聞きなれない言葉ですが、体がストレスに弱くなっている状態のことを指し、心身ともに活力が低下し、虚弱していくものですが、早く介入することによって元に戻る可能性があるようです。認知症予防は、家族、地域との会話、結びつきが非常に重要で、常に生きがいをもって生活を送れるよう、支え合うことが大切であると教えられました。
日本人の平均寿命は伸び続け、人生100年時代への突入との話もありますが、要介護となるのを予防し、健康寿命を延ばす取り組みや地域包括ケアシステムによる地域での支え合いにより、生きがいを持って暮らす環境づくりが重要です。

長岡市長によるお祝いのあいさつ

講演する牧野由美子氏