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広報広聴調査・推進委員会視察

2019年 11月 7日

― 市民との意見交換会について2市を視察 ―

 議会の公聴機能(市民との意見交換会)の取り組みについて、愛知県稲沢市議会および尾張旭市議会を視察し、意見交換を行いました。

●愛知県稲沢市議会

稲沢市議会では、平成24年度から市民との意見交換会を年1回、3つの常任委員会またはグループに分かれて開催しています。広報広聴委員会において意見交換会の実施計画を策定し、議会運営委員会に諮ったうえで決定されるというプロセスで、要綱も策定されています。

昨年は、市内の高校および高校教諭、大学生との意見交換会が「10年後の稲沢市が若者から選ばれるまちであるために」と題して開催され、将来のまちを担う若者からさまざまな意見が出されています。また、3つの市民団体との意見交換会では、「稲沢市の好きなところと嫌いなところを語ろう」と題して開催されています。いただいた意見には、議会の一般質問に取り上げられ、実現に至ったケースもあると聞きました。参加者にとっては議員と話せる機会ができたことで議会が身近に感じられ、議員にとっても単に意見や要望を聴くのではなく、ともに課題を取り上げて考えることができ、有意義であるとの評価があるようです。

議会として開催する意見交換会においては、具体的な市の政策をテーマに取り上げた場合には、議員として個人的な意見が言いにくくなる傾向にあります。活発な議論にするためには、稲沢市議会のようにテーマを大きく設定して議員と市民がとともに語らい、市の将来のあり方を考えていく手法のほうが良いのではないかと感じました。

稲沢市議会との意見交換

稲沢市議会との意見交換

●愛知県尾張旭市議会

尾張旭市議会では、平成28年度から議会および議員の活動について理解を深め、市民のさまざまな意見を参考にし、政策提案機能の強化を図り、市政に活かすことを目的として市民との意見交換会を実施しています。市内で活動する団体または自治会などからの申込み制により開催されています。議会としての対応は、議長がテーマに関連する常任委員会および議員を指名することとなっており、詳細は意見交換会実施要綱に定められています。

参加者からの意見は満足、やや満足できたが80%と高い評価を得ています。議会としての評価も総合的には良い評価をしているようですが、議会としての意見交換会であるためにマニュアルどおりの回答で物足りない、テーマは申込み団体が設定したものとなるため、議員の調査や資料作成などに負担が大きくなっている部分もあるなどの話がありました。

申込み制では、団体や地域などがテーマを設定するため、どうしても偏った意見や要望が多くなり、議員個人として自由な議論ができにくいと感じました。また、その他の広報広聴活動として、定例会の傍聴者を対象にアンケートを実施するなどの取り組みも行われており、参考となりました。

尾張旭市議会との意見交換

尾張旭市議会との意見交換

2市議会を視察し、それぞれ手法の違いはあるものの、意見交換会での意見が一般質問に取り上げられて実現に至ったものもあり、議会として意見交換会を実施する意義は大きいと思います。また、2市議会では意見交換会のようすがH.P上で積極的に情報発信されています。出雲市議会では、これまで地域での意見交換会の開催を前提として議論してきましたが、地域にこだわりすぎるのではなく、議会として地域の課題解決に向けて市民とともに自由に意見交換できるような意見交換会が望ましいと感じました。また、意見交換会およびその意見などについて常に情報発信に努めていくことが大切だと思います。