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地域医療福祉協議会

2019年 11月 14日

― 自治体病院の経営について学ぶ ―

 今年度初めてとなる地域医療福祉協議会が開催され、元雲南病院管理者の松井譲氏を講師に迎え、「雲南市立病院事業管理者としての経験」と題した講演会が行われました。

2001年の小泉政権による三位一体改革、2004年の新医師臨床研修制度、度重なる医療費削減などを起因として医師確保が難しくなり、人口の少ない市町村自治体病院やへき地診療所の医療崩壊の実態が全国で大きくクローズアップされました。雲南市立病院も例外ではなく、2007年には構成市町から2億円の借り入れが発生し、そのうち2町からは脱退表明もあるなど、厳しい経営状況に陥った経緯があります。

このような中、事業管理者を引き受けた松井氏は、自治体病院としての役割を保健・医療・介護の3本柱に据え、5事業(救急医療・災害時医療・へき地医療・周産期医療・小児医療)を担うべき医療と位置づけて改革を進められました。そして、人材育成・住民交流・職員の能力向上などの具体策をあわせて実践され、2012年には経営の黒字化が図られています。この危機を乗り越えられたのは、職員の頑張りとともに「がんばれ雲南病院・市民の会」や「雲南地域医療を考える会」など市民の応援が力になったと述べられていたのが印象的でした。

出雲市にも自治体病院として「総合医療センター」がありますが、果たすべき役割をしっかりと見据えるとともに人材育成や職員能力の向上に継続して取り組んでいくことが重要だと感じました。

松井 譲氏による講演のようす

松井 譲氏による講演のようす