岸みつぞう オフィシャルウェブサイト

斐伊川・神戸川沿川対策協議会

2020年 11月 6日

― 尾原ダムの機能について学ぶ ―

 尾原ダムの視察を行い、国土交通省中国地方整備局から説明を受けました。尾原ダムは、斐伊川・神戸川における治水対策として建設され、2012年に完成しています。洪水調節のほか、ダム下流で利用される用水の安定供給に寄与するとともに、河川に生息・生育する動物・植物の保護のために必要な水を流す河川環境の保全機能、水不足が慢性化している松江市・出雲市・雲南市に対し、1日最大38,000㎥の水道用水を供給しています。神戸川上流の志津見ダムとあわせ、中流での斐伊川放水路と斐伊川本川の改修、下流での大橋川改修と中海・宍道湖湖岸堤整備の3点セットは、斐伊川・神戸川流域の住民を洪水から守る「平成の大蛇退治」呼ばれ、地域の安心・安全に大きな役割を果たしています。

また、国土交通省出雲河川事務所から、斐伊川神戸川治水事業について説明を受けました。大橋川改修については、上流より順次、堤防整備などが実施されつつありますが、用地調査や地元との設計協議などにより、現在のところ2030年代半ばの完成が見込まれています。早期完成により、流域住民の安全性の向上を図っていく必要があります。

斐伊川河口および河口部付近の堆積土撤去、宍道湖西岸湖岸堤、神戸川直轄中流域の地盤沈下対応についても説明を受けました。堆積土砂は、今年度、河口部で50,000㎥、河口部付近で30,000㎥の浚渫が予定され、浚渫された土砂は公共事業や宍道湖への覆砂による水草抑制試験にも利用されます。宍道湖西岸堤については、沈下が著しい区間での嵩上げ工事が実施されています。神戸川直轄中流域の地盤沈下対応については、今年度末を目途に全地権者への家屋補償を終える予定となっています。住民の不安を解消するためにも、一刻も早い対応が求められます。

大型水鳥に対する環境整備の施策についても説明がありました。斐伊川は大型水鳥の飛来地としてラムサール条約登録湿地となっています。平成27年には「斐伊川水系生態系ネットワークによる大型水鳥とともに生きる流域づくり検討委員会」が設立され、宍道湖・斐伊川環境フェアや水鳥を活用したツアーの運営、写真巡回展などのイベントが実施されています。生態系のネットワークづくりにより、地域ブランドの確立、観光振興、防災減災の推進、地方創生の推進が図られることが期待されます。

尾原ダムの説明を受ける

尾原ダムの説明を受ける

協議会のようす

協議会のようす