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森林・林産業対策協議会

2020年 12月 22日

― 鳥獣対策について学ぶ ―

 島根県中山間地域研究センター鳥獣対策科研究調整監の金森弘樹氏から「島根県中山間地域研究センターでの鳥獣対策の研究と島根県の鳥獣対策の方向性」と題した講義を受けました。

鳥獣対策科では、特定鳥獣(イノシシ・二ホンジカ)管理計画のモニタリング調査や被害対策への対応などが実施されています。また、鳥獣専門指導員の配置により、県内で被害発生などがあれば、保護管理や被害対策に現地で専門的に対応する体制が整えられています。

島根県における鳥獣類による被害金額は、1990年代に比べると大きく減少しています。最も大きいのはイノシシによる被害で、サル、カラス類、シカなどが続いています。イノシシについては、生息数は横ばい考えられていますが、集落を囲む広域防護柵などの普及により、県内では被害が減少してきています。また、二ホンジカは生息数が確実に減少しており、被害金額も防護柵の設置や造林木への枝状巻き付けなどにより、減少してきています。被害を防いでいくためには、集落のリーダーを中心として被害対策の合意形成を図り、集落ぐるみの維持管理を継続していくことが重要であると指摘されました。

島根県内で今後、被害が大きくなることが危惧される獣類として、生息数が増加しつつある中国山地の二ホンジカを県内に侵入させない対策、益田市を中心として被害が大きいアライグマの生息域の拡大防止、広がりつつあるツキノワグマの生息域拡大防止などがあげられています。研究機関として、各自治体への技術支援はもとより、捕獲・被害防除のための省力化をめざした技術開発、新たに問題となる鳥獣被害への対応策などをさらに推進してほしいと思います。

金森弘樹氏による講義のようす

金森弘樹氏による講義のようす

島根県中山間地域研究センター

島根県中山間地域研究センター