― 川幅が約4倍、橋梁が約3倍に ―
神門地区の住民が待ち望んでいた十間川改修工事に伴う持田橋架け替え工事が完了したことから、持田橋開通式が挙行されました。
開通式は、島根県出雲県土整備事務所をはじめ、出雲市、島根県議会、神西湖流域整備促進期成同盟会、地権者、地元関係者など約60名が参加し、盛大に開催されました。最初に、神門コミュニティセンターで安全祈願祭が厳かに執り行われたのち、式典があり、来賓の方々からそれぞれ祝辞がありました。その後、現地に場所を移して渡り初めの儀式を行い、完成を祝いました。橋付近の川幅は約4倍、橋梁部は長さ24.6mと今までの約3倍となり、橋には地元書道教室の児童・生徒が書いた橋名板が掲げられています。
十間川は、川幅の狭さからくる豪雨時の治水対策が課題で、これまでも豪雨の度に浸水が発生してきました。平成16年に地元住民が中心となった「神西湖流域検討会」が発足、翌17年には上流域の住民も参加して「神門水海流域検討会」と名称を改め、治水だけではなく地域環境や地域づくりについて議論されてきました。また、地域住民主体の流域検討会を適切に進めるため、専門的な知識と技術などに造詣の深い学識経験者の方に支援をお願いするとともに、地元関係団体、行政機関への協力も要請しながら十間川の拡幅・改修に向けて前進してきた経緯があります。
先人の方々の熱意と努力によって完成した持田橋ですが、十間川については持田橋以南、以西の拡幅が残っています。長期にわたる事業となりますが、早期の計画決定がなされるよう、先人の皆さんの意志を引き継ぎ前へと事業を進めていく必要があります。